現地採用された皆さんの声 vol.95

2016年7月より日系専門商社アドミニストレーターとして勤務

Oさん 女性 36歳

DP保持、4歳児の母です。シンガポールでは現在2社目に勤務しております。

 

日本では大学卒業後新卒から仕事を続け、産休後復職してからも自分なりにキャリアを築いてきたつもりでしたが、それでも私一人の収入で家族を養えるかというと今の私にはそれは不可能であり、苦渋の選択ではありましたがシンガポールで仕事を続けることを念頭に夫について来星しました。

 

もともとシンガポールは女性の社会進出が進んでいると聞いていたので、日本で転職をするようなつもりで今まで以上の仕事を見つければいいと考えておりましたが、メイドや子供の幼稚園といった大事な課題も多く、転職エージェントに登録しても希望通りの仕事の紹介は少ないと、思うように就職活動は進みません。

 

そんな中、子供の幼稚園も決まり家事は夫とパートのお手伝いさんのサポートを得て最初の仕事に就きました。キャリが途切れることなく今後も仕事を続けられると思って意気揚々とスタートしたのもつかの間、責任を伴う仕事にも関わらず自分自身が思っていた以上に仕事に集中できる環境になっておらず、また集中できなければよい結果を生み出すこともできず、今思えばあの時は負のスパイラルの中にいたように思います。

 

結局1社目は私のわがままと能力不足のため、試用期間を満了することなく自主退職いたしました。当時お世話になったたくさんの方に迷惑をおかけし、これだから駐妻は、と思われた方もいらっしゃたかと思うと、理由はどうあれ私の判断が駐妻全体の印象を悪くする一因になっているかと思うと大変申し訳ない気持ちにもなりました。

 

当時の状況を冷静に見直してみますと、キャリアキャリアと視野がせまくなっていて、他の可能性を発見したり自分の置かれた状況をポジティブに楽しんだりという視点に欠けていたのではないかと思います。そう考えるますと、シンガポール滞在が3年になるのか5年になるのかわかりませんが、その間は日本ではできない体験をたくさんしようと思うようになりました。

 

子供と一緒の時間を楽しみ、シンガポールの美味しい食事を楽しみ、中華やマレーの文化に触れたりとやってみたいことはたくさんありました。そうはいっても日本で時間に追われていた生活と比べると日中暇を持て余すこともありました。

 

今は日系企業の事務の仕事に就いています。出張も残業もなく、仕事を自宅に持ち帰って翌日までに資料を作らなければならないといったプレッシャーもありません。仕事内容もほとんどルーティンではありますが、そんな中でも少しでも今ある仕事が効率的にできるように改良したり提案したり、できる範囲で経験を生かして貢献できるように頑張っているところです。

 

もちろん、シンガポールにはご家庭と仕事を両立してどちらも完璧にこなしている方はたくさんいらっしゃるのだろうと思います。私の場合は、最初に少し飛ばしすぎて空回りしてしまったのかもしれません。今は数年ブランクがあったとしても、仕事以外にも学べる機会はたくさんあるし、もし日本に帰国したときに仕事が見つからなければ、その時できることを楽しめばいい、という思いで日々過ごしております。